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支援先インタビュー

創業期ベンチャーの「事情」と「心情」に伴走してくれる存在

株式会社Hundred Semiconductors
代表取締役 居村史人さん

2025.07.02

半導体のミニマルファブ事業を展開する株式会社Hundred Semiconductorsは、2022年12月の設立から間もない2023年3月より、リバネスキャピタルの支援を受けている。同社代表の居村氏に創業期ベンチャーならではの課題と支援の実際を伺った。

 

―リバネスキャピタルに支援を依頼することになった理由を教えてください。
2023年3月頃から支援をいただいています。その年の4月から新卒学生を雇うことになったのですが、社内の体制がほとんどできていなくて、手続きから何から、どうすればいいのか手も足も出ませんでした。そんな時に、創業前からずっとお世話になっているリバネスの岡崎さんから紹介していただいたのが直接のきっかけです。正直なところ、タイミング的にどこの会社に支援を依頼するかを迷っている時間がなくて。リバネスキャピタルは創業期ベンチャーの様々な課題を見てらっしゃるご経験があるということで、非常に心強いと思いました。

―実際に支援を受けてみた印象はいかがですか。
先ほどの4月入社の新卒社員の給与の件が今でも強く印象に残っています。当初は給与の支払いを翌月払いで考えていたのですが、そうすると新卒の場合は入社から2ヶ月ぐらいお金が入ってこないことになってしまいます。5月に入るとゴールデンウィークもありますし、なんとかしてあげたいと思って。それで、すでに月末が近づいていたのですが、担当の富田さんに「急ぎで給与計算をしてもらえませんか」と連絡したところ、とても迅速に対応していただけました。本当に嬉しかったですね。

―現在は労務支援、経理支援、コンサルティングと支援内容が拡がっています。その理由は。
これはシンプルな話で、社員は皆エンジニアということもあり、現状では管理関係を私が一人で担っているんです。たださすがに限界があって、会社の外と内を両方ともケアすることがどんどんできなくなってしまって。「これはやばいな」と思って相談をしたところ「創業期のベンチャーあるあるですね」ということで、状況をヒアリングしていただいた上で改めて最適なプランを組んでもらいました。

―普段はどのようなコミュニケーションをとっていますか。
Slackでのやり取りがメインです。実はこれもありがたくて、メールでのやり取りはどうしても埋もれてしまうんです。「丁寧に返信しなければ」という気持ちになって、対応を後回しにしてしまったり……。Slackであればスタンプ一つでもコミュニケーションが成立しますし、富田さんもこまめにメンションしてくださるので助かっています。

―リバネスキャピタルならではの価値はどういったところにあると思いますか。
労務支援や経理支援を「業務」として担当してくださる会社はたくさんあると思います。ただ、私にとって一番助かっているのは「創業期のベンチャーあるある」を理解した上で対応いただけることです。労務や経理だけでなく、ベンチャーには日々さまざまな困りごとが発生するのですが、それを割とライトに相談させてもらえますし、支援経験が豊富なのでいつも適切なアドバイスを返していただけます。

―料金設定についてはいかがですか。
リーズナブルだと思います。バックオフィス業務をリバネスキャピタルにお任せすることで、私たちは得意分野に集中することができます。それは本当に価値のあることです。

―他のベンチャーにリバネスキャピタルを推薦するとすれば、どのように説明しますか。
創業直後のタイミングは、おそらく「自分たちが何をわかっていないのかもわからない」という状態だと思います。ですから、まずは、無知は承知の上で、気になること、わからないことがあったら、何でも気軽に相談してみることをお薦めしたいですね。あとは創業前に一度相談してみるのも良いのではないでしょうか。ベンチャーはビジョンや情熱は溢れていますが、それを形にするためのバックオフィス周りはほとんど見えていないものです。法人設立の前後で具体的にどういう業務がどんな頻度で発生するのか、事前にある程度頭に入れておくことができれば、かなりスムーズに創業できると思います。

―本日は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!
こちらこそ、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。


【株式会社Hundred Semiconductors概要】
2022年12月設立。“Liberty of Device Creation”を掲げ、半導体のスモール製造・スモールビジネスの実現に向けて、ハーフインチウェハの製造販売や、ミニマルファブを用いた半導体デバイス・パッケージの受託試作・開発を行う。「国立研究開発法人産業技術総合研究所が2008年に創造し、一般社団法人ミニマルファブ推進機構、そして百数十社と共に開発を進めてきたミニマルファブの技術を産業化することが私たちの仕事です」
https://i-hundred.com/

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